
岩瀬 大輔(いわせ だいすけ、Daisuke Iwase、1976年 - )は、日本の実業家である。ライフネット生命保険代表取締役副社長。
岩瀬氏のお話を拝聴したのは、南 壮一郎氏の「ブレない軸の作り方」出版記念セミナーに次いで、二度目。
あのとき、岩瀬氏の理路騒然とした主張に興味を抱き、今回のセミナーに参加しようと思いました。
本セミナーでは、岩瀬氏が実際にどういったプランを元に、保険業界では画期的なネット主体の生命保険会社を創業するに至ったのかを知ることが出来ました。
・ベンチャー企業が如何に既存の市場に挑めば、活路を見出すことが出来るのか?
・投資家から出資して頂くには、何が必要なのか?
・会社をマネージメントするのに、大事なことは何なのか?
学んだことは多く、書きたいことも山ほどあるのですが、本エントリでは僕自身が個人的に印象的に思った箇所を抜粋して紹介したいと思います。
1.ターゲットの選考
資本力の弱いベンチャー企業にとっての経営戦略における常套手段は、差別化と集中です。
この点において、ライフネット生命保険のプランは40兆円ある生命保険市場のうちの、僅か13%。
金額にして、5兆円の市場だけをターゲットに据えました。(通称ローラ)
かの有名な著書「ブルーオーシャン戦略」でも推奨されていますが、無駄なものを勇気を持って捨ててしまい、ニッチなターゲットだけを求めた商品を設計したのがミソだと思います。
大量の営業マン=人件費を抱えている大手生命保険会社は、それが足枷となって参入したくても出来ない市場。
要は、日本における生命保険市場のブルーオーシャンをうまく突いたのだと思います。
2.ロジックとエモーション
ライフネット生命保険は創業から僅か1年半の間に132億円もの出資を募ることに成功します。
では、一体どうやったら今後どうなるかわからないベンチャー企業が、多額の資本金を投資家から募ることが出来るのでしょうか。
岩瀬氏は、その要因を大きくロジックとエモーションという言葉で表現してくださりました。
・ロジック
ビジネスプランを投資家の前でプレゼンする際、曖昧な可能性を主張するのではなく、正確な数字や統計を多分に使い、主張を裏付ける証拠を用いたのです。
そして、投資家からの質問に対する想定問答を事前に準備し、如何なる質問が来ても、すぐに説明資料を配れるように準備じていたそうです。
そうすることによって、投資家の皆さんも可能性を十分に感じることが出来たのでしょう。
・エモーション
現代のようにモノ・情報が過剰に溢れている社会においては、ロジックを組むのも大切ですが、よりエモーションによる部分が強いのではないかと岩瀬氏は主張しています。
言うならば、ビジネスにかける熱い情熱!!
今や時の人となっている、孫正義社長も学生の頃から、情熱を武器に資本を集めていらっしゃいました。
僕も、現代のような社会だからこそ、パーソナリティやエモーションといった観点が大事なんだと思っています。
3.本質はドラクエ
ドラクエとは一世を風靡したゲームの名称で、主人公が冒険をしながら仲間を集めていき、目的とする敵を倒していくゲームです。岩瀬氏も仰るには、起業するということはドラクエみたいなものなのです。
最初は一人でアドベンチャーに出掛け、少しずつ違ったスキル・タレントを持ったパーティーが集まり、皆が同じ目的・ビジョンを持って突き進む。
全くもって同じですね。
そして、岩瀬氏は、経営の本質とは如何に優秀な仲間を集められるかだと仰っています。
「社員が生き生きした会社じゃないと、いい商品はつくれません」
その為、ライフネット生命保険では、出口社長と岩瀬副社長はあまりスタッフに口出しをせず、各々が自分にしか出来ない仕事を全力で取り組めているのだそうです。
それを聞いて、ライフネット生命保険が急成長し続けている所以が少しばかりわかった気がしました。
終わりに
1度しか無い人生なんだから、ユニークな個性とエッジを生かした人生を歩む。
最近、多くの起業家の方々の講演や本を読んで、この文章が頭から離れません。
そして、南 壮一郎氏が仰っていた
ドアは自分で開け!閉まりかけのドアに足を突っ込め!
そのぐらいの気概を持って本気で取り組むめば不可能なんて無いと思います。
出来るか出来ないかを決めるのは自分自身、やるのかやらないのかだけ。
だとしたら、僕は1度しかない人生なんだし、最高にユニークで感動的な人生を自分自身で創っていこうと思います。
その為にも、もっと縦軸と横軸=歴史と世界を学び、自身のパーソナリティを高めていきます。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
![]() | 132億円集めたビジネスプラン (2010/11/16) 岩瀬 大輔 商品詳細を見る |
最新コメント