「圧縮付加法」とは、店の棚に置かれている商品やスタッフの数を減らすことなく、売り場面積を減らし、店内の商品密度を高める事によって、店舗売り上げを上昇させる手法。更には空いたスペースにバリューの高い商材を付加することによって、売り場面積当たりの売上を飛躍的に向上させるのだとか。
「圧縮付加法」は、船井総合研究所が意図するものは違うかと思いますが、「時間」と「パフォーマンス」にも当てはめて考える事が出来ると思います。
仕事をしていると洪水のように押し寄せてくるタスクに囲まれ、時間に追われているような毎日を過ごすことが少なからずあるかと思います。PEP研修などを受講し、いくら時間管理を徹底しても時間の絶対量が増えるわけではないので、「時間対投資効果」を上げる事は多くのビジネスマンにとって、一生つきまとう課題なんだと思います。
しかしながら、逆説的ではありますがそのようなキャパオーバーな状態こそが、実は一番成長性の高い環境なのではと思うのです。「圧縮付加法」が店舗の面積を圧縮、商材を付加し、面積当たりの売り上げを向上させるように、人にとって大事な「資産」である「時間」に対する「パフォーマンス」を圧縮し、余剰時間に新たな価値あるアクションを入れ込む事によって、時間あたりのパフォーマンスを向上させることが出来ます。
最初は、キャパオーバーに感じ頭の中がスパゲッティー状態でも、いずれは経営学のエクスペリエンス・カーブ(経験曲線)が示すように生産性が向上していくのです。
従って、常時多少キャパオーバーにある状況こそが、「成長」とう観点においては最も適正な状態だと言えるのではないでしょうか。
人生という限られた「時間」の中で幸せに生きるために、時間を圧縮(≒Lean)し、余剰に生じた時間を価値ある行動に投下していきたいと思います。より良い世界を創るために。
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