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仕事が出来る人は何故筋トレをするのか?

最近、ここ日本では空前のランニングブームが起きています。
今年で第五回目となる東京マラソンは、当選倍率が10倍!!といった大人気の様相。(二回連続落選・・・。)
そして、僕もランニング愛好家の1人で、大体週に3回、月間80~100キロ走っています。


でも、一体何故人々はこぞって辛いはずのトレーニングを自らに課すのか。
そして、必然なのか偶然なのか、仕事の出来るビジネスパーソンほど高い確率で習慣的にトレーニングをしています。
この、”仕事が出来る”と”体を鍛える”の間には何かしらの相関性があるのか。


そんな疑問に打ってつけの本があったので、読んでみました。
仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書)仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書)
(2008/05/29)
山本ケイイチ

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タイトルは、最近の兆候で何ともちんけな感じがありますが、内容はしっかりしていて、タメになる箇所がいくつかありました。
本エントリでは、僕がこの本を読んであらめてランニングや、肉体トレーニングの大事さを感じた点を幾つか紹介します。


1.交感神経の活性化
まず、下の引用文を読んでください。

汗をかく前は気分が落ち込んでいたのに、汗をかいた後は不思議と気分が晴れたという経験は無いだろうか。
トレーニング前後で気分がどう変わるかを調べたデータがあるのだが、それによれば、体を動かすことで、精神のコンディションは明らかに好転する。
なぜこのような事が起きるのかというと、人間の気分は交感神経と副交感神経によって支配されているからだ。
興奮すると交感神経が優位になり脈が早くなる。
逆に副交感神経が優位になると、気持ちがリラックスする。
トレーニング後は交感神経が活性化して脈が早くなるから、興奮して意欲的になるわけだ。


どうでしょうか?
体育会系やランナーに、やたらとポジティブシンキングな人が多い理由がわかりますよね。
運動をして汗がひいた後も体は活性化していて、代謝も良いので、運動している人とそうでない人との間には興奮状態でいる時間に大きな違いがあります。
それが、日常的に行われていれば、人生において大きな違いが生じると僕は思います。


2.SAIDの原則
”SAID”とは"Specific Adaptation to Imposed Demand"の略で、「人体は与えられた負荷に見合った適応現象を起こす」といった意味です。

要するに、やればやっただけ結果が出るし、やらなければ結果は出ない。
これは、ビジネスでも一緒で、バンバン電話アポを取ったり、何度も訪問している営業マンは好成績を出せますが、外回りにいってくると言って車の中で寝ているような営業マンには成果なんてついてくる訳がありません。
結局、頭の中でいくら策ばっかり考えていても、実際に行動しない限り成果は出ないのです。

それを、1番身近な自分の体で感じる事が出来るのがトレーニングなのです。


3.プロセス
ジムトレーナーが推奨するプロセスがあります。
①トレーニングの目的を明確にする
       ↓
②有効で現実的な目標を、期限と数値で設定する
       ↓
③目標達成のためになすべきことを具体的な行動に落とし込む
       ↓
④行動を継続するための仕組みをつくる
       ↓
⑤実行する


例えば、最近お腹のたるみが気になる24歳R君を例に見てみましょう。

入社2年目のR君は、最近会社の飲み会が相次ぎ、その暴飲暴食によって2年間で10キロも太ってしまいました。
割れていた腹筋は三段腹となり、成人式の時にオーダーメイドで仕立てたスーツはずうっとクローゼットの奥にしまいっぱなしです。
そこで、R君は遂に痩せる事を決心しました。(①)
次に、現実的な目標として、3ヶ月で今より5キロ痩せる事を決めました。(②)
その為には、週に3回運動する事とし(③)、三日坊主で辞めてしまわない為に、友人達に宣言し、月謝のかかるジムに通う事にしました。(④)
あとは、実行あるのみ!ガシャン、ガシャン・・・(⑤)
果たして、R君は宣言通り痩せる事が出来たのでしょうか。。。終わり



以前、SMARTな目標設定に関するエントリでも書きましたが、このプロセスは全く同じ過程をたどるのです。
なおかつ、肉体的にも精神的にもきついトレーニングをSMARTなプラン通りに実行する事が出来れば、勉強でも仕事でも分野問わず適用できると思います。ビジネス界のPDCAサイクルなんかも同じですね。
だからこそ、仕事が出来る人ほど体を鍛えている傾向があるのだと感じます。


終わりに
僕は今、コリランというランニングコミュニティイベントを月1で開催していますが、毎回毎回専門分野もバラバラな素敵なメンバーが集まって、至福の時を過ごしています。
常日頃トレーニングをしている方々は、本当に愉快で気さくで楽しい人ばっかりです。
それだけではなく、人生に素晴らしい目的意識を持っていて、常に目標に向かって努力をしています。

目的とは「何のためにやるのか」ということであり、目標とは「そのために何をすべきか」ということ。

どんな成功者でも、そこに至るまでには愚直な努力をしています。
逆に言うと、愚直な努力なくして、成功はありえません。

「自らの意思で自らに辛い事を課す」ことは容易なことではありません。
しかし、ランニングをとおして、何度も何度も自身の限界にチャレンジすることが出来れば、強靭なメンタルを持つ事が出来ると思っています。
このエントリを読んで、走りたいと思って下さった皆さん。
今すぐ、ランニングシューズを履いて走りに行ってください!!

Let's enjoy running!!

プロフィール

姜 大成

Author:姜 大成
姜 大成 / Daesong kang 1987年生まれ
株式会社ビズリンク 代表取締役
ITプロ人材のマッチングプラットフォーム"Bizlink" : http://bizlink.io/
株式会社ビズリンク HP : http://growther.co.jp/
未来の働く"あたりまえ"を創る
売上100億の会社を100個つくる

大学に入るまで一冊も本を読了したことが無いほどの勉強嫌いから、不治の病にかかり入院生活を送った経験、家業の突然の衰退をキッカケに一転して勉学に目覚め、大学時代には3ヶ月間独学で「宅建」を取得し、年間一大行事の論文大会では大学創立以来初の年間3回論文賞受賞を達成。

大学卒業後、某銀行に入社。その間、リーマンショックの煽りを受け、父親の経営する会社が倒産をし、日中は銀行員として融資先の借金返済を迫り、自宅に帰ると借金取りに自宅を囲われる生活を送る。その際に家族が殆どの財産を失う経験をし、銀行の機能では中小企業を救えないことを身をもって経験。

中小企業の倒産をアドバイザーという立ち位置で救いたい一心で、人材大手インテリジェンスの顧問事業立ち上げに営業兼コンサルタントとして参画。年間200社の経営者を新規訪問し、経営改善をするため顧問の活用を提案。入社4ヶ月目には初のトップセールス→2年目後半からは売上トップを維持→最年少リーダー兼ボードメンバーへの参画を担う。インテリジェンス社員5,000名強の内、トップ20名のみが参加可能な海外研修にも選抜。

2015年5月にインテリジェンスを退職し、株式会社Growtherを創業。2019年株式会社ビズリンクに社名変更

生まれた世代所得によって人生のほとんどが決まってしまう世界から、所得に関係なく機会をつかめる世界、本当の成長を喜び、幸せに感じられる社会を目指して、事業を推進しております。

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