(実は僕も2年前に受け、2次試験で玉砕された経験があるというのはここだけの話)
企業に対して的確な戦略立案をし、考えられないほど高額なフィーを生み出しているのが彼等。
高額なフィーの裏側には、フレームワークから市場分析、クライアントとなる企業の自社分析、競合分析を他者の追随を許さないほど徹底的におこなっている。
聞いた話によると、こんな話も。マッキンゼー社のとあるコンサルタントがクライアントへ提案したアドバイスフィーに対して1億円を要求した。それはあまりに高額だとクライアント企業の代表取締役が物申したところ、そのコンサルタントは自信満々に『私は、世界中で誰よりも御社のことを知っている。その私が提示した提案に対するフィーとしては妥当なはずだ』と言ったとか。
そして、戦略型コンサルティングファームの中でもトップを争うマッキンゼー社で長年教え継がれているフレームワークの一つが『7つのS』。
7つのSは以下3つのハードSと、4つのソフトSで構成されている。
■3つのハードS
①組織(Structure): 組織の形態をどうすべきか、権限分掌をどう図るか。
②戦略(Strategy):事業の競争優位性を維持・確保するための強みは何か。
③社内のシステム(System):情報伝達のプロセスや報告様式は何を重視するか。
■4つのソフトS
④人材(Staff):優れた人材を採用、教育し、適材適所の仕事を任せているか。
⑤スキル(Skill):戦略遂行に必要な専門技術を持っているか。
⑥経営スタイル(Style):従業員が共通の発想と行動スタイルを持っているか。
⑦価値観(Shared Value):従業員が同じ価値観や使命を共有しているか。
3C分析をする際、必ずこの7つのSと整合性をとり戦略を立案しなければ、所詮は絵に描いた餅。マッキンゼー社の強みは圧倒的な分析力と、7つのフレームワークを用いた高い整合性にあるのでは無いかと思う。
私自身コンサルタントとして、ヒアリングをする際にはこの7つのSを導くための質問を展開し、クライアントの根源的な課題を抽出しなければいけないと感じる。
価値はどこにあるのか。
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