1.自己啓発本とは?
Wikipediaによると、"自己啓発書(じこけいはつしょ)とは、人間の能力向上や成功のための手段を説く書籍のこと。"とされています。
俗に言うHow to本もその類です。
世の中には、この自己啓発本が5万とあり、多くのビジネスマンが手に取り読み漁っています。
実際、僕自身も社会人になってから1年半近くは自己啓発系の本にハマり、次から次へと手にとっていました。
数十年前から世にある有名なベストセラー本から、新作の著名人が書いたビジネス書まで幅広く読んでいたら、ある法則に気づきました。
言ってることは、ほぼ同じ。
アジェンダが違ったり、切り口が違う本は散見されますが、殆どの本は結局同じ事を言っているに過ぎないのです。というのも、特に最近の自己啓発本は昔かかれたベストセラー本を少し切り口を変えてみたり、筆者の体験を付け加えた本、要はいくつかの自己啓発本から派生してきた本だと言えるのです。
2.具体的に読むべき本は?
以上の理由から、派生されて出てきた細い枝の先の葉っぱのような本を読むより、その根っことなっている分厚い本を読む方が生産性が高いといえます。
具体的に、僕が過去に読んで、時間投資効果が良かったと思えた本を紹介します。(過去のエントリで書評を書いているので、ここでの記述は割愛します)
![]() | 道は開ける 新装版 (1999/10) デール カーネギー、Dale Carnegie 他 商品詳細を見る |
![]() | 人を動かす 新装版 (1999/10/31) デール カーネギー、Dale Carnegie 他 商品詳細を見る |
![]() | 7つの習慣―成功には原則があった! (1996/12) スティーブン・R. コヴィー、ジェームス スキナー 他 商品詳細を見る |
![]() | 思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき (1999/04) ナポレオン ヒル 商品詳細を見る |
ご存知の方が殆どかと思いますが、上に挙げた4冊はみな400P超の分厚い本になりますが、非常に内容の濃いものとなっております。
そして、野心的なビジネスマンにとっては読んでいて当たり前とされるのがこちら。
![]() | 金持ち父さん貧乏父さん (2000/11/09) ロバート キヨサキ、シャロン・レクター(公認会計士) 他 商品詳細を見る |
ここまでに紹介した本を読んでいれば、現代蔓延っている自己啓発本の類の本がどれほど肉の薄い本なのかを実感して頂けるかと思います。
3.結局、読むべきではないのか?
結論から申し上げます。
初期の頃には何としても読むべきで、その後はモチベーション管理といった側面に於いては読むべきだと思います。
いきなり話は変わりますが、皆さんが車を乗りたいと思ったらどうしますか?
中には、とにかく無免許で乗りまくるといった人もいるかもしれませんが、通常のセオリーでいくと教習所に通い、既に乗れる状態になっている人から教えてもらいます。
自己啓発本は、教習所の教官の役割をするものだと思います。
人間の能力向上や成功にも、ある種の法則があるのです。
だから、まだ自分の足で歩き出すことが出来ない、もしくはどこに向かえばわからないといった状態にある時には、自己啓発本が大きな威力を発揮するのだと思います。
既に成功した人々のやり方を知り、それを自分の環境や状況に合わせてうまく適用させる事が大事です。
4.自己啓発本を読んで、何を学びとるべきか。
自己啓発本のメリットは既に上述したように、モチベーションの向上、もしくは維持といった側面もあります。
しかし、注意しなければいけない点がひとつあります。
自己啓発本は、人の成功ストーリーを疑似体験出来るので、まるで自分が凄く成長したかのような錯覚を起こさせます。
ここが、1番の危険な要点。
誤解を恐れずに申し上げるのであれば、自己啓発本を読んだところで殆ど何も成長できていないといっても過言ではないと思っております。
読み終えたあと、自分自身が何かしらのアクションを起こさなきゃ全く持って無意味で時間の浪費行為となってしまうのです。
例えば、海外留学をしMBAを取得、外資系コンサルティング会社に入り、今は起業に至るといった話(よく散見されるケース)があるとします。
それを読んだ後に、もしそうなりたい思ったのであれば次行う行動は英語の勉強であったり、MBAにおけるスキルを磨く事でなければいけません。
よって、初期のマインドの基盤をつくる段階においては上記のベストセラー本や、崇拝する起業家の方々の本を読み、基盤が確立したら、出来るだけ実利の伴う読書や勉強に時間を配分するべきだと思います。
終わりに
僕は、2009年に社会人となってから、一度しかない自分の人生をどう生きるか悩み。自己啓発本を通して歴代の偉人達からあらゆる精神、思考、体験を学ばせていただきました。
しかし、精神的側面ばかり鍛えても、スキルを磨かなければ極論いうと無意味だと感じ、それからは厳選した方々の自己啓発本だけをモチベーションのドーピング的効果を狙って読むようにしています。
だから、多少批判的な側面から本エントリは書きましたが、凄く感謝している類の本です。
なので、今後も素晴らしい勇気とマインドを持った成功者と呼ばれる人々と会話する為に、自己啓発本も読ませていただこうと思います。
最後に、上述はしませんでしたが、今まで読んでみて面白い、刺激的、インスパイアされたと感じた方々の書籍を幾つか紹介して、本エントリを終了したいと思います。
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