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わたしは生きてもいいんだ

”わたしは生きていてもいいんだ”

昨日、Living In Peace(以下LIP)の教育フォーラムに参加してきました。LIPは、この世の中から貧困を終焉させるという国連ミレニアムプロジェクトでも有名なジェフリー・サックス氏が書いた著書「貧困の終焉」に感銘を受けた方々が集まり、皆が本業以外のパートタイムだけで貧困撲滅に向けた活動をされているNPO法人団体です。
(元々は日本で初となるマイクロファイナンスをカンボジアで展開していたのですが、近年になり、国内の問題に目を向け児童養護施設に対する教育環境改善、進学支援活動も同時に行っています)


昨日催された教育フォーラムでは、相対的貧困撲滅に取り組んでいる方々を招き、各人30分程度のスピーチとパネルディスカッションが行われました。


それは僕の想像を遥かに超えるものでした。


スピーチは阿部 彩 氏 (国立社会保障・人口問題研究所 社会保障応用分析研究部長)、 土井 香苗 氏 (ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)、サヘル・ローズ 氏 (タレント/キャスター)、 山口 公一 氏 (児童養護施設「筑波愛児園」施設長 法人理事)といった順序で進んでいきました。
この経済大国日本に、僕の想像を遥かに上回る相対的貧困が蔓延っていて、特に児童養護施設に送られてくる児童の育った家庭環境には驚きを隠せませんでした。


多くの学びと気付きを授かったスピーチの中でも、1番僕の心に残ったのは、素敵な笑顔が印象的なサヘル・ローズさんの、自らの実体験を語ったスピーチでした。



彼女はイラン・イラク戦争によって家族を失い、4歳からイランの孤児院で生活することになりました。イランの孤児院では一般的に里親になって下さる方々が孤児を引き取っていってくれるのです。しかし、0歳から4歳までは人気があり引取先も比較的多いのですが、4歳以上は人気がなく中々引き取り手が決まりません。サヘルさんは3年間、そのオーディションで落ち続けました。
7歳になった頃、今の母親となってくれた女性(当時、大学生)と出会い、里親として引き取りが決まるのです。しかし、イランの孤児院から児童を引き取る際には3つのルールがありました。


1.結婚していなければならない
2.お金を持っていなければならない
3.子を産めない体でなければならない


当時の母親はフィアンセがいたので、1はクリアー。更に、彼女は王族育ちだったため2もクリアー。そして最後のルール。残念ながらその頃の彼女は子供を産める体でした。フィアンセもいて、赤の他人であるサヘルさんの為に、彼女(今の母親)は一体どうしたと思いますか?自身の体にメスを入れ、子供を産めない体にしたのです。こうして、サヘルさんは孤児院を出て家族と暮らせるようになったのです。


しかし、孤児院を出れたことによって幸せが待ちわびている訳ではありませんでした。赤の他人にそこまでする事に憤慨した王族の方々は、サヘルさんの母親を見放したのです。行き場を失った二人は日本人のフィアンセを頼りに日本へ来ます。しかし、フィアンセは自分の子供をつくれない事が我慢ならずサヘルさんに暴力を奮うように。こうして、二人はフィアンセの家から出て、2週間もの間公園で野宿生活を送ることになりました。


その後、どうにか居住地を確保したあとも、学校ではイラン人だというだけで酷いイジメにあいます。しかし、苦労して学校に送ってくれている母親には事実を告げられず、学校から家へまでの間中泣いて、家の前に着いたら人格を切り替えるかのように笑顔をつくり、母親には学校で楽しい日々を送っていると嘘をつきました。。。何年もの間そのような日々が続き、誰にも本当の自分を表す事が出来ないまま酷い孤独感に襲われていたサヘルさんは、遂に死を覚悟するに至りました。


死を覚悟した日、母親がいないことを見計らって、サヘルさんはいつもより早く家へ帰りました。家の扉を開けると、残念ながら(結果としては幸いながら)母親がいました。母親は暗い部屋の片隅に小さくうずくまり、1人泣いていたのです。その時、サヘルさんは初めて苦しい思いをしているのは自分だけでは無いことに気付き、1人じゃないことを知り、自分のことを大切に思ってくれている人がこんなにもそばにいた事を知ったのです。

”自分のことを1人でも思ってくれる人がいるんだって、人に初めて存在を認めれた時、名前で呼ばれた時、その瞬間にわたしは生きていていいんだって思えた”


児童養護施設に送られてくる児童の多くは大人による虐待を経験していて、その価値観は根強くあるといいます。そして、それを改善するキーポイントは自己肯定感にあるそうです。人間誰もが社会的に認められていたいと思うし、集団に属していたいと思うし、親に愛されていたい、名前で呼ばれたい、安心して暮らしたい・・・当たり前に抱く感情を上げたら枚挙に暇がありません。


僕には僕という存在を認めてくれる親がいて、友人がいて、集団がいて、社会があります。では、一体何のために生きるのか。昨日のフォーラムはそんな問いかけを、今までより数段高いところから僕目がけて投げかけてくれた気がします。

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プロフィール

姜 大成

Author:姜 大成
姜 大成 / Daesong kang Age:28
株式会社Growther 代表取締役
相談型クラウドサービス"Bizlink" : http://bizlink.io/
Growther HP : http://growther.co.jp/
カネとヒトの流通革命を通じて、100億ドル規模の事業を創り、新しい資本主義社会の形成を実現させる。

大学に入るまで一冊も本を読了したことが無いほどの勉強嫌いから、不治の病にかかり入院生活を送った経験、家業の突然の衰退をキッカケに一転して勉学に目覚め、大学時代には3ヶ月間独学で「宅建」を取得し、年間一大行事の論文大会では大学創立以来初の年間3回論文賞受賞を達成。

大学卒業後、某銀行に入社。その間、リーマンショックの煽りを受け、父親の経営する会社が倒産をし、日中は銀行員として融資先の借金返済を迫り、自宅に帰ると借金取りに自宅を囲われる生活を送る。その際に家族が殆どの財産を失う経験をし、銀行の機能では中小企業を救えないことを身をもって経験。

中小企業の倒産をアドバイザーという立ち位置で救いたい一心で、人材大手インテリジェンスの顧問事業立ち上げに営業兼コンサルタントとして参画。年間200社の経営者を新規訪問し、経営改善をするため顧問の活用を提案。入社4ヶ月目には初のトップセールス→2年目後半からは売上トップを維持→最年少リーダー兼ボードメンバーへの参画を担う。インテリジェンス社員5,000名強の内、トップ20名のみが参加可能な海外研修にも選抜。

2015年5月にインテリジェンスを退職し、株式会社Growtherを創業。

生まれた世代所得によって人生のほとんどが決まってしまう世界から、所得に関係なく機会をつかめる世界、本当の成長を喜び、幸せに感じられる社会を目指して、事業を推進しております。

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